記事 骨盤底筋は締められるだけ? 2026年8月18日 「締められます」で評価を終えていませんか 座位になった患者さんを見ると、両方のつま先が外を向いている。呼吸をしてもらうと、下位胸郭の広がりが小さい。そこで骨盤底を軽く収縮してもらうと、収縮そのものはできる。こういう場面、ありますよね。 このとき「収縮できているから、骨盤底筋は問題なさそう」と判断したくなるかもしれません... ryuju
記事 歩行の関節角度不足か使用不足か 2026年8月15日 踵接地を確認した、その次にどこを見ますか 患者さんに歩いてもらい、側方から一歩を見ます。踵は先に着いている。ひとまず初期接地はできているように見えますよね。そこで視線を足部の一つ上へ移すと、膝は曲がったまま接地している。この場面、臨床でありませんか。 踵が先に着いたという事実だけでは、初期接地を見たことにはならないんで... ryuju
記事 代償が起きている肩関節挙上 2026年8月10日 手が壁に届いた、そのとき腰はどうなっていますか 患者さんに立位でバンザイをしてもらうと、両手は頭上まで上がって壁にも届く。見た瞬間は「肩屈曲は出ていますね」と判断したくなる場面です。けれど、挙上の途中から下位肋骨が前上方へ浮き、終末域では腰のすき間が大きくなっている。こういう動き、臨床で見かけませんか。 手が頭上へ届い... ryuju
記事 踵離地は何を考える? 2026年8月8日 反対側の歩幅が短い。そのとき、どちらの脚を見ますか 歩行を側面から見ていて、反対側の歩幅が短い。そんな場面を思い浮かべてみてください。歩幅をもう少し出したいと考えると、振り出している側の股関節に目が向きますよね。そこを見ること自体は自然です。ただ、その一歩が短くなった理由を遊脚側だけで説明しようとすると、立脚終期で起き... ryuju
記事 評価が丁寧でも介入が決まらない 2026年8月4日 はじめに 初回評価を一通り終えて、カルテを見返す。可動域制限あり。筋力低下あり。圧痛あり。動作時痛あり。柔軟性低下あり。 しっかり評価できています。抜けもありません。 なのに、そこで手が止まりませんか。 「で、どれから?」 これ、情報が足りないから止まっているのではないんですよ。むしろ逆で、集めた所見に優先順位をつける... ryuju
記事 意思だけでは姿勢は崩れてしまう 2026年8月2日 はじめに 「背筋、伸ばしてみましょうか」と声をかける。患者さんが胸を張って、骨盤を立てて、形が整う。よし、と思う。 その3分後を見たことはありますか。 たいてい元に戻っています。しかも、戻る前より肩が上がっていたり、呼吸が浅くなっていたりする。そこでもう一度「はい、姿勢」と言うと、また力が入る。この往復を何回か繰り返し... ryuju
記事 所見を並べるだけでは仮説にならない 2026年7月27日 所見を並べるだけでは仮説にならない 評価はしっかり取っている。それなのに、運動がなかなか決まらない。 もし心当たりがあるなら、今回の話は役に立つと思います。前回は、運動を選ぶ前に「変えたい現象」を1つ決める、という話をしました。今回はその次の段階です。決めた現象から、どうやって仮説を作るか。 先に結論を言っておきます。... ryuju
記事 10回3セットって見直してる? 2026年7月26日 はじめに カルテに「スクワット 10回3セット」と書いた手が、一瞬止まったことはないですかね。書けるんですよ、いくらでも。でも患者さんに「これ、何のためにやるんですか」と聞かれたときに、すっと出てくる言葉があるかどうか。ここが分かれ目なんです。 先に結論を言っておくと、10回3セットは処方ではなく初期値です。扱いやすい... ryuju
記事 なぜ「とりあえず筋トレ」では結果が変わらないのか 2026年7月23日 膝の内側が痛い、という方を担当したとします。 問診も、可動域も、筋力も、ひととおり評価は終わりました。カルテには所見が並んでいます。さて、ここから何の運動を始めますか。 この場面で少し手が止まる。そういう方は、実はかなり多いんじゃないでしょうか。評価ができないわけではない。知識がないわけでもない。それなのに、運動を選ぶ... ryuju
記事 肩終末域疼痛を鎖骨から見直す 2026年7月20日 「最後だけ詰まる」は、よくある 肩を上げてもらうと、途中までは問題ない。でも最後の10〜20度で、患者さんがこう言います。 「先生、最後だけ肩の上が詰まります」 こういうケース、臨床ではよくありますよね。 このとき、肩関節や肩峰下を確認するのはもちろん大切です。ただ、肩だけを丁寧に見ているのに、なぜか評価と治療が噛み合... ryuju