記事 仙腸関節ストレスと片脚立位 2026年6月11日 はじめに 仙腸関節痛を見るときにやりがちなのがPSIS周囲を押して痛いか骨盤がズレているかだけで話を進めることです。もちろん疼痛誘発テストや圧痛は入口になります。ただ臨床では片脚立位や歩行立脚中期で骨盤がふわっと逃げる症例ほど痛みが残りやすい。患者さんは仙腸関節のあたりが痛いと言います。 図1:片脚立位 仙腸関節障害患... ryuju
記事 AKPの膝前面痛の要因は? 2026年6月10日 はじめに 膝蓋大腿関節痛を見ると、つい膝蓋骨の位置や大腿四頭筋だけに目が向きます。 こういうテーマでは、つい目立つ部位や一番わかりやすい所見だけを追いたくなります。もちろん局所評価は必要です。そこは飛ばせません。ただ臨床では、局所だけを犯人にすると、少し話が雑になることがあります。 背景には、関節可動域、筋・筋膜系の伸... ryuju
記事 骨盤後傾とハムスト緊張 2026年6月8日 はじめに 長座位前屈で手が床に届かない。太ももの裏が突っ張る。こういう場面を見ると、かなりの確率で「ハムが硬いですね」という話になります。もちろん、ハムストリングスそのものの短縮や伸張性低下はあります。そこは否定しません。ただ臨床では、ハムだけを犯人にすると、ちょっと話が雑になることがあります。 特に見落としやすいのが... ryuju
記事 肩甲骨上方回旋不足の影響が頚部に 2026年6月7日 はじめに 首こり、肩こり、首の詰まり感。こういう主訴を聞くと、つい頸部の筋緊張や可動域から見たくなります。もちろん頸椎のアライメント、椎間関節、後頭下筋群、斜角筋、胸鎖乳突筋あたりを確認するのは大事です。ただ、そこで止まると少しもったいない。 臨床では、首そのものより「腕を上げたときの肩甲骨」が原因の入口になっているこ... ryuju
記事 股関節内旋制限があると腰椎の代償が起きる 2026年6月6日 はじめに 「ひねると腰が痛い」「体幹回旋で腰が詰まる」と聞くと、まず腰椎を見たくなります。もちろん腰椎の局所評価は必要です。ただ、そこで止まると股関節由来の代償を見落とすことがあります。 特に股関節内旋が出にくい人では、足りない回旋を骨盤や腰椎で補いやすいです。つまり、痛みは腰に出ていても、動きの入口は股関節かもしれま... ryuju
記事 膝内側痛を「膝だけ」で見ずに足部から 2026年6月5日 膝内側痛を「膝だけ」で見ない 膝の内側が痛い患者さんを評価するとき、多くの場合、まず意識が向くのは膝そのものです。内側半月板、内側側副靱帯、鵞足部、内側コンパートメントなど、痛みが出ている部位を確認することはもちろん重要です。 しかし、膝内側痛を「痛い場所」だけで判断すると、見落としやすい要素があります。それが足部です... ryuju
記事 運動療法に必要な上流・中流・下流の整理 2026年6月4日 種目カタログから、臨床で使える運動処方へ 運動療法を学ぶとき、多くの人が最初に増やそうとするのは「やり方」です。 この症状にはこのエクササイズ。 この運動はこの手順。 このフォームではここに注意する。 もちろん、具体的な手順を知ることは必要です。患者さんに説明し、実際に動いてもらい、代償を修正するには、下流の知識が欠か... ryuju
記事 立ち上がり時の膝関節痛は、痛い場所だけで原因を決めない 2026年6月2日 音と角度と荷重条件から、無痛位置を探す 立ち上がるときだけ膝が痛い。 椅子から立つ瞬間に膝の前が痛む。膝の中で音が鳴る。深く曲げたところから伸ばし始めると違和感が出る。 こうした訴えを聞くと、つい膝蓋大腿関節、大腿四頭筋、膝蓋腱、半月板、膝OAなど、痛みの場所から組織名を考えたくなります。 もちろん、膝局所の評価は必要... ryuju
記事 膝の運動連鎖の要因はどこ? 2026年5月31日 運動連鎖で、痛みの元栓を取りに行く 膝痛の患者さんを評価するとき、多くの場合、最初に膝関節そのものへ目が向きます。 膝の屈曲・伸展可動域を測る。内側・外側の圧痛を確認する。四頭筋の出力を見る。膝蓋骨の動きや半月板由来の所見を拾う。 もちろん、これらは必要な評価です。膝に痛みがある以上、膝局所を見なくていいわけではありま... ryuju
記事 立位では腰椎伸展、座位では腰椎屈曲 2026年5月29日 立つと反り腰、座ると円背になる人をどう考えるか 臨床で姿勢を見ていると、少し判断に迷うケースがあります。 立っていると反り腰に見える。 でも、座ってもらうと円背や猫背が強くなる。 このとき、「この人は反り腰なのか、円背なのか」と考えると、整理が難しくなります。立位では腰椎伸展が強く、骨盤前傾や前方スウェーが目立つ。一方... ryuju