記事 骨盤後傾とハムスト緊張 2026年6月8日 はじめに 長座位前屈で手が床に届かない。太ももの裏が突っ張る。こういう場面を見ると、かなりの確率で「ハムが硬いですね」という話になります。もちろん、ハムストリングスそのものの短縮や伸張性低下はあります。そこは否定しません。ただ臨床では、ハムだけを犯人にすると、ちょっと話が雑になることがあります。 特に見落としやすいのが... ryuju
記事 肩甲骨上方回旋不足の影響が頚部に 2026年6月7日 はじめに 首こり、肩こり、首の詰まり感。こういう主訴を聞くと、つい頸部の筋緊張や可動域から見たくなります。もちろん頸椎のアライメント、椎間関節、後頭下筋群、斜角筋、胸鎖乳突筋あたりを確認するのは大事です。ただ、そこで止まると少しもったいない。 臨床では、首そのものより「腕を上げたときの肩甲骨」が原因の入口になっているこ... ryuju
記事 股関節内旋制限があると腰椎の代償が起きる 2026年6月6日 はじめに 「ひねると腰が痛い」「体幹回旋で腰が詰まる」と聞くと、まず腰椎を見たくなります。もちろん腰椎の局所評価は必要です。ただ、そこで止まると股関節由来の代償を見落とすことがあります。 特に股関節内旋が出にくい人では、足りない回旋を骨盤や腰椎で補いやすいです。つまり、痛みは腰に出ていても、動きの入口は股関節かもしれま... ryuju
記事 膝内側痛を「膝だけ」で見ずに足部から 2026年6月5日 膝内側痛を「膝だけ」で見ない 膝の内側が痛い患者さんを評価するとき、多くの場合、まず意識が向くのは膝そのものです。内側半月板、内側側副靱帯、鵞足部、内側コンパートメントなど、痛みが出ている部位を確認することはもちろん重要です。 しかし、膝内側痛を「痛い場所」だけで判断すると、見落としやすい要素があります。それが足部です... ryuju
記事 運動療法に必要な上流・中流・下流の整理 2026年6月4日 種目カタログから、臨床で使える運動処方へ 運動療法を学ぶとき、多くの人が最初に増やそうとするのは「やり方」です。 この症状にはこのエクササイズ。 この運動はこの手順。 このフォームではここに注意する。 もちろん、具体的な手順を知ることは必要です。患者さんに説明し、実際に動いてもらい、代償を修正するには、下流の知識が欠か... ryuju
記事 立ち上がり時の膝関節痛は、痛い場所だけで原因を決めない 2026年6月2日 音と角度と荷重条件から、無痛位置を探す 立ち上がるときだけ膝が痛い。 椅子から立つ瞬間に膝の前が痛む。膝の中で音が鳴る。深く曲げたところから伸ばし始めると違和感が出る。 こうした訴えを聞くと、つい膝蓋大腿関節、大腿四頭筋、膝蓋腱、半月板、膝OAなど、痛みの場所から組織名を考えたくなります。 もちろん、膝局所の評価は必要... ryuju
記事 膝の運動連鎖の要因はどこ? 2026年5月31日 運動連鎖で、痛みの元栓を取りに行く 膝痛の患者さんを評価するとき、多くの場合、最初に膝関節そのものへ目が向きます。 膝の屈曲・伸展可動域を測る。内側・外側の圧痛を確認する。四頭筋の出力を見る。膝蓋骨の動きや半月板由来の所見を拾う。 もちろん、これらは必要な評価です。膝に痛みがある以上、膝局所を見なくていいわけではありま... ryuju
記事 立位では腰椎伸展、座位では腰椎屈曲 2026年5月29日 立つと反り腰、座ると円背になる人をどう考えるか 臨床で姿勢を見ていると、少し判断に迷うケースがあります。 立っていると反り腰に見える。 でも、座ってもらうと円背や猫背が強くなる。 このとき、「この人は反り腰なのか、円背なのか」と考えると、整理が難しくなります。立位では腰椎伸展が強く、骨盤前傾や前方スウェーが目立つ。一方... ryuju
記事 足関節背屈制限がなぜ変わらない? 2026年5月26日 背屈制限のストレッチが効かない? 2週間ストレッチを処方して、WBLTの差が1〜2mmしか動かない。足関節背屈(DF)制限ではよくある場面ですよね。 でもこの「1〜2mm」は、そもそも改善として扱いにくい数字です。WBLT(Weight-Bearing Lunge Test)の最小検出変化量(MDC)はおおむね1.0〜... ryuju
記事 座位で修正できても動作には変化しにくい 2026年5月24日 呼吸練習を真面目に教えた 「呼吸法を丁寧に指導したのに、家に帰ったら胸式に戻ってしまう」 「座位ではきれいに腹式呼吸ができるのに、歩き出すと肩呼吸になる」 「数週間続いたかと思えば、ふとした拍子で元通り」 慢性腰痛の現場でよく聞く声です。 患者さんのの問題、努力の問題、と片付けてしまいがちですが、文献ベースで整理し直す... ryuju