記事 運動療法に必要な上流・中流・下流の整理 2026年6月4日 種目カタログから、臨床で使える運動処方へ 運動療法を学ぶとき、多くの人が最初に増やそうとするのは「やり方」です。 この症状にはこのエクササイズ。 この運動はこの手順。 このフォームではここに注意する。 もちろん、具体的な手順を知ることは必要です。患者さんに説明し、実際に動いてもらい、代償を修正するには、下流の知識が欠か... ryuju
記事 立ち上がり時の膝関節痛は、痛い場所だけで原因を決めない 2026年6月2日 音と角度と荷重条件から、無痛位置を探す 立ち上がるときだけ膝が痛い。 椅子から立つ瞬間に膝の前が痛む。膝の中で音が鳴る。深く曲げたところから伸ばし始めると違和感が出る。 こうした訴えを聞くと、つい膝蓋大腿関節、大腿四頭筋、膝蓋腱、半月板、膝OAなど、痛みの場所から組織名を考えたくなります。 もちろん、膝局所の評価は必要... ryuju
記事 膝の運動連鎖の要因はどこ? 2026年5月31日 運動連鎖で、痛みの元栓を取りに行く 膝痛の患者さんを評価するとき、多くの場合、最初に膝関節そのものへ目が向きます。 膝の屈曲・伸展可動域を測る。内側・外側の圧痛を確認する。四頭筋の出力を見る。膝蓋骨の動きや半月板由来の所見を拾う。 もちろん、これらは必要な評価です。膝に痛みがある以上、膝局所を見なくていいわけではありま... ryuju
記事 立位では腰椎伸展、座位では腰椎屈曲 2026年5月29日 立つと反り腰、座ると円背になる人をどう考えるか 臨床で姿勢を見ていると、少し判断に迷うケースがあります。 立っていると反り腰に見える。 でも、座ってもらうと円背や猫背が強くなる。 このとき、「この人は反り腰なのか、円背なのか」と考えると、整理が難しくなります。立位では腰椎伸展が強く、骨盤前傾や前方スウェーが目立つ。一方... ryuju
記事 足関節背屈制限がなぜ変わらない? 2026年5月26日 背屈制限のストレッチが効かない? 2週間ストレッチを処方して、WBLTの差が1〜2mmしか動かない。足関節背屈(DF)制限ではよくある場面ですよね。 でもこの「1〜2mm」は、そもそも改善として扱いにくい数字です。WBLT(Weight-Bearing Lunge Test)の最小検出変化量(MDC)はおおむね1.0〜... ryuju
記事 座位で修正できても動作には変化しにくい 2026年5月24日 呼吸練習を真面目に教えた 「呼吸法を丁寧に指導したのに、家に帰ったら胸式に戻ってしまう」 「座位ではきれいに腹式呼吸ができるのに、歩き出すと肩呼吸になる」 「数週間続いたかと思えば、ふとした拍子で元通り」 慢性腰痛の現場でよく聞く声です。 患者さんのの問題、努力の問題、と片付けてしまいがちですが、文献ベースで整理し直す... ryuju
記事 腹圧は「入れる」ものではなく「保つ」もの 2026年5月22日 腹圧は腹筋の力だけ? 腰痛改善や体幹トレーニングの場面で、「腹圧を高めましょう」という言葉はよく使われます。 しかし、その意味が「お腹を強くへこませる」「腹横筋を鍛える」「とにかく腹筋に力を入れる」と理解されていると、腹圧はなかなか機能しません。腹圧は単独の筋肉が作る力ではなく、体幹をひとつの容器として保つための内圧管... ryuju
記事 股関節伸展ROMが改善したのに、なぜ歩行が変わらないのか 2026年5月15日 運動器リハビリをしていると、こういう場面はけっこうあります。 股関節伸展制限がある。 腸腰筋や大腿直筋の短縮を疑う。 ストレッチをする。 再評価すると、股関節伸展ROMは改善している。 ここまではいい流れです。 でも、歩いてもらうとあまり変わっていない。 終期立脚で股関節が伸展しない。歩幅が変わらない。骨盤前傾が強い。... ryuju
記事 組織を追っても解決しないこともある 2026年5月11日 ストレッチで股関節伸展のROMは出た。 でも、歩くと相変わらず腰を反っている。 患者さんからは「歩いた感じはあまり変わらないですね」と言われる。 このズレ、臨床でよく経験しますよね。 実はこれ、あなたのリハビリの組み立てが悪いわけではありません。 研究で「術後のROM改善が必ずしも歩行能力の改善に転移しない」ことが示さ... ryuju