記事 膝蓋大腿関節障害への内側広筋exの有用性 2025年12月7日 「膝蓋大腿関節障害(PFPS)の患者さんが来たら、まずは内側広筋(VMO)を鍛えましょう」 「パテラセッティング指導しましたか? タオルつぶしはやりましたか?」 多くのセラピストがこのイメージがあるはずです。膝蓋大腿関節障害の痛みの根本原因は、「膝蓋大腿関節への負荷の異常(大きさや分布の変化)」により、関節内の恒常性が... ryuju
記事 膝痛の要因ー滑膜ひだー 2025年12月3日 「内側広筋exを続けているのに、なぜ痛みが引かないのか?」 担当している変形性膝関節症(膝OA)の患者さんで、こんな「治療の行き詰まり」を感じている方はいませんか? レントゲンでは確かに軟骨がすり減っている(Kellgren-Lawrence分類 グレードII~III)。変形性膝関節症の診断のもと、ヒアルロン酸注射や大... ryuju
記事 内側型膝OA患者の鵞足炎の本当の理由って? 2025年11月24日 担当している変形性膝関節症の患者さんが、「膝の内側、少し下のあたりが痛い」と訴えていて、圧痛点を確認すると関節裂隙よりも遠位、脛骨内側顆の下方にある鵞足部(pes anserinus)に激痛があります。 しかし、ここであなたは「ある矛盾」に気づくと思います。 「教科書では『鵞足炎はX脚(外反膝)で起きる』と習った。外反... ryuju
記事 スクワット時の腰椎屈曲には「腰を曲げないで」は不適切? 2025年11月23日 1. はじめに:真面目な指導が「ロボット動作」を生んでいる 「〇〇さん、腰が丸まっていますよ。もっと背すじを伸ばす意識を持ってください」 リハビリテーションの現場で、これほど繰り返されている指示はないでしょうし、自分も含めたこのようなキューイングをした経験はあるはずです。スクワットにおける「腰椎屈曲」は、椎間板内圧を高... ryuju
記事 膝OA患者の膝関節内側の疼痛って? 2025年11月20日 1. 画像所見と痛みの不一致 「レントゲンでは『末期の変形』と言われたが、患者さんの訴える痛みは関節の隙間ではない気がする……」 「ヒアルロン酸を何回打っても、内側側副靱帯(MCL)周囲の痛みが引かないのはなぜか?」 膝OA患者を担当することがあればこのような「画像所見と疼痛部位の不一致」に何度も遭遇しているはずです。... ryuju
記事 PF関節障害と膝蓋骨 2025年11月17日 ランニングやジャンプ、階段の昇り降り、あるいは長時間座った後に立ち上がる時、膝蓋骨の周りに鈍い痛みを感じた経験はないでしょうか。このような膝の前面に生じる痛みは、特に若年層やスポーツ愛好家において非常に多く見られる症状であり、その多くが「膝蓋大腿疼痛症候群(Patellofemoral Pain Syndrome: P... ryuju
記事 ACLの動作分析のポイント 2025年11月5日 なぜ動作分析が必要か? ACL(前十字靭帯)損傷の多くは、相手との接触ではなく、ジャンプの着地、急な方向転換(カッティング)、急停止(ストップ)といった動作中に発生します(非接触型損傷)。 これらの動作の際に、膝関節に過度な負担がかかるような「リスクの高い動作パターン(エラー動作)」を無意識に行っていないかを確認するた... ryuju