今回のテーマは「〇〇には注意すべき-中殿筋の運動療法エクササイズ3選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
・腰椎屈曲症候群について知れる
・腰椎が屈曲してしまう要因を理解できる
・運動療法の視点が広がる
スクワットをするときに腰椎が屈曲してしまう人
前屈するときに腰椎が屈曲してしまう人
膝伸展時に腰椎が屈曲してしまう人
上記のように"腰椎屈曲"が生じてしまう患者はよく見かけると思います。
そのような患者に対しての運動療法を展開するには、この病態や特徴を理解しておくことが重要になります。
臨床でよく経験するケースになりますので、わかりやすく解説していきます。
では始めていきます!
1.腰椎屈曲症候群とは?
腰椎屈曲症候群というのは、名前の通りで【腰が曲がりやすい】特徴があります。
これは腰椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症といった医学的な疾患とは異なるものになります。運動機能障害の症候群であり、動作の特徴を表した名称になります。
他には
・腰椎伸展症候群
・腰椎伸展-回旋症候群
などなどがあります。
日常生活レベルで見てみると、中腰の姿勢になった時に腰椎が屈曲しやすく、ストレスがかかりやすい状況になります。
臨床的な特徴
よく臨床で観察できる特徴があります。
この特徴を理解しておくと、評価や治療アプローチに役立てることができます
・腰椎の過剰な柔軟性
・腰椎の早期動き出し
前屈時やスクワット時に腰椎の柔軟性が、股関節や他の関節よりも高く、屈曲が生じやすくなります。
腰椎骨盤リズムの理論的には、最終可動域時に腰椎が屈曲することはうなずくことができますが、動作初期時に動き出しが確認されます。
患者やクライアントに前屈動作で確認してみると、上記のような所見があるかもしれません。
ここから先は会員限定です。