今回は「僧帽筋中部と下部の機能-エクササイズ方法と筋力訓練時の考え方-」をテーマに解説をしていきます。

この記事を最後まで見ると

・僧帽筋中下部の機能を知れる
・フォースカップルについて知れる
・僧帽筋中部・下部エクササイズが増える
・筋力訓練時の注意点が把握できる

 

僧帽筋中部と下部は胸椎に関しても肩関節疾患患者に対しても非常に大切な筋肉になります。

 

僧帽筋上部と違い、僧帽筋中部・下部線維は筋力訓練が一般的なアプローチ方法になります。目的にもよりますが、ストレッチを行うケースは少ないと思います。

 

なぜ筋力訓練が必要になるのか?

どのように筋力訓練をしていくのか?

 

これらを一緒に考えていきましょう。

では始めていきます!

 

僧帽筋中部

解剖

機能

 

僧帽筋中部の機能は、

肩甲骨内転・肩甲骨外旋

になります。ここでいう"肩甲骨外旋"は、肩甲骨関節窩が前を向くことを指し、内転や下方回旋などとは異なる動き方をします。イメージしやすいのは、鎖骨が後方に動く後退です。

円背姿勢では僧帽筋中部や菱形筋は、延長しており(長く伸びている)収縮時に不利な環境であることがわかります。

僧帽筋下部

 

僧帽筋下部の役割は、上記のような内容です。

肩甲骨後傾・内転・外旋・上方回旋

その中でもポイントになるのが”肩甲骨後傾”です。僧帽筋下部の筋力低下は、肩甲骨の後傾角度に影響すると報告されています。

僧帽筋下部を活性化させるには、ある程度の肩関節挙上角度が必要になります。下垂位では活性化することが難しい筋肉です。活性化方法については、最後に記載しますので、最後まで見ていただけると幸いです。

 

僧帽筋の機能

 

今までの部分の僧帽筋の肩甲骨への影響をまとめてみると、僧帽筋中部・下部の方が機能が多い印象です。肩甲骨の安定性という見方では、これらの筋肉はとても重要であることがわかります。

 

 

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