今回のテーマは「姿勢の修正に使える胸椎伸展の運動療法-セルフエクササイズ6選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今日は「胸椎伸展エクササイズ」について共有していきます。
胸椎伸展制限は、頭部や肩関節への影響が生じてしまうケースが多いです。頸部や肩関節を診ていくには、胸椎への視野を広げていくことが重要になります。
胸郭・胸椎は可動性の関節と位置付けられていて、"可動性低下"や”柔軟性低下”がフォーカスされます。この可動性低下は、肩甲骨安定性の低下や腰椎安定性の低下につながってしまうこともしばしばあります。
これらから構成されていて、伸展運動を生み出す事になります。
胸椎伸展エクササイズはさまざまな方法がありますが、なぜ実施するのかという根拠と方法を今一度確認していきましょう。
では始めていきます!
実施する運動療法
胸椎伸展制限と聞くと、ストレッチや伸展エクササイズといったものをイメージできると思います。胸椎伸展エクササイズは多くの種類や方法が存在しており、患者の特徴や効果によって方法を変えて実施していきます。
なぜそのエクササイズを行うのか?
胸椎伸展エクササイズ(ストレッチ)として、上図の方法を実施したセラピストは多いと思います。この場合に、なぜ数ある胸椎伸展エクササイズの中でそのエクササイズを選んで実施するのか?
その理由を明確に持っておく必要があります。
一つの例としては、背臥位であるため筋収縮の必要性は低くなります。加えてストレッチであり、腹筋群や大胸筋や小胸筋の柔軟性が必要です。ここまでをまとめていくと…
というのが、エクササイズを選ぶ理由になるかと考えられます。
ではここからは、胸椎伸展制限の要因や影響について把握しておきましょう。そうするとさらに展開方法を学んでいくことができます。
臨床に多い姿勢アライメント
臨床に多い姿勢としては、頭部前方位姿勢と胸椎後弯が同時に生じています。
頭頸部のアライメント異常(頭部前方位姿勢)
→重心線より頭部が前方に位置する
→上位頚椎伸展、下位頚椎屈曲が多い
胸椎後弯角度の増大
→約40°以上が高後弯
上図のように、胸椎屈曲が強くなっていて、頭部が前に出ている状態が臨床に多い姿勢です。そしてその姿勢を…
上位交差性症候群と言います。
上位交差性症候群
上位交差性症候群は、先ほどの頭部前方変位と胸椎後弯の増加の他に、上肢の筋活動パターンの変化が生じる異常姿勢を指しています。
弱化筋
頸部屈筋群、僧帽筋中部、僧帽筋下部、菱形筋
短縮筋
大胸筋、小胸筋、僧帽筋上部、肩甲挙筋
この異常姿勢(UCS)は、筋肉の延長位と短縮位が存在するだけではないです。ただ単純に、ストレッチや筋力訓練だけをすればいいということではありません。(ストレッチや筋力訓練は有効であると報告されています)
加えて考えていくのは、
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