今回のテーマは「胸椎回旋exのtrunk rotationは有効か?」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回の記事は『胸椎回旋ex』についてです。
胸椎回旋可動域は肩関節患者にも腰椎疾患患者にも必要になってくるべき要因です。その中でもtrunk rotationというのは一般的なエクササイズであり、どのような患者にも展開している印象があります。
しかし、このエクササイズ自体は非常に難しいと思いますし、他のエクササイズを知っているのであれば、trunk rotationの処方回数や頻度は減少します。
なので、trunk rotationについて知ってほしいので、始めていきます!
trunk rotationはこれ
一般的には結髪動作を行い、胸椎回旋動作を行うエクササイズです。
しかし、このエクササイズ自体は非常に難しくて肩関節の可動域制限がない状態と体幹が安定していることが必要です。もし肩関節外転制限があれば結髪動作自体不可能になりますし、体幹が不安定だと腰椎が伸展回旋して代償を生じさせます。
とはいってもtrunk rotationは胸椎回旋可動域を向上させるには効果のあるエクササイズです。
なかなか展開しにくい・対象が限られてしまうこの特徴を知っておくと他のエクササイズを知っておきたいと思うはずです。
胸郭は可動域を上げておきたい
胸椎回旋制限は、肩関節・腰椎への影響が生じてしまうケースが多いです。肩関節・腰椎を診ていくには、胸椎回旋への視野を広げていくことが重要になります。
胸郭・胸椎は回旋を含む可動性のある関節と位置付けられていて、"回旋制限"や”柔軟性低下”がフォーカスされます。この回旋制限は、肩甲骨の動きの不安定や腰椎の安定性の低下につながってしまうこともしばしばあります。
胸郭を構成する関節は多くあり、胸椎椎間関節・胸肋関節・肋椎関節の知識が必要になってきます。
腰椎と比較すると関節面が前額面に近い形状で、腰椎と比較して屈曲伸展よりも側屈回旋に優れています。だからこそ回旋可動域を胸椎部で出していきたいです。
体幹右回旋をした時は右肋骨後方回旋、左肋骨前方回旋という動きが生じます。回旋時には回旋方向と同側の肋骨後方回旋、反対側の肋骨前方回旋が生じます。それに伴い後方回旋は肋間の拡大、前方回旋は肋間の狭小が生じます。
胸郭回旋のポイント
大胸筋・小胸筋の伸張性改善と関節運動の改善が必要であり、どちらとも治療展開が必要です。今回のtrunk rotationは胸筋群の伸張性改善という目的にはそぐわない可能性もあります。
ではtrunk rotationと他のエクササイズがどれくらい効果あるのかを見ていきましょう。
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