今回のテーマは「スウェイバックの運動療法-実践で使える10選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・スウェイバックの病態を理解できる
・スウェイバックの運動療法の考え方を知れる
・exの引き出しが増える
・選択的なエクササイズが展開できる

今回の記事は『スウェイバック姿勢』についてです。

スウェイバック姿勢は高齢者だけではなく、最近では若年者にも多く観察さすることができる姿勢です。

この姿勢自体の特徴は胸椎が後弯していて、後方に重心がかかっている姿勢ですが、姿勢自体を細分化して考えてみると運動療法の展開が広がってきます。

とりあえず体幹インナーマッスルをエクササイズ

という考え方では運動療法の効果を実感できるケースは少なくなると思いますし、運動療法の次の展開を必ず迷ってしまいます。

今回はスウェイバック姿勢を細分化することでポイントごとの展開を学び、運動療法の引き出しを増やしていきましょう。

では始めていきます!


スウェイバック姿勢

スウェイバック姿勢とは矢状面のアライメントが崩れている姿勢であり、腰部脊柱管狭窄症患者によく観察されることがあります。

腰椎や骨盤のアライメント不良により、脊柱管の狭窄が生じやすく神経症状が出現するという病態につながっていきます。

また若年者にも観察されることが多く、運動機会が減少している背景もあるため、オスグッド患者などの他の疾患でも観察されます。

高齢者においても若年者においても姿勢不良と動作は関連しており、正しい運動制御も徐々に変化していき、異常な運動パターンへ変化していきます。

そのため姿勢の修正を狙っていきますが、もう少し特徴自体の把握と姿勢の細分化をしていきましょう。

姿勢の特徴

特徴としては胸椎後弯の増大・腰椎前弯の減少・骨盤の後傾があります。

これらの特徴がある姿勢ですが、患者によって後弯角度や前弯角度の違いがあります。もしスウェイバック姿勢での疼痛がある場合は、姿勢の特徴に加えて逃避性の姿勢になっていることも考えられます。

あくまで矢状面方向のアライメントの異常ですが、側弯の場合も考えられます。

重心の位置

姿勢アライメントの異常は、重心線も加えて見ていく必要があります。重心線の変化はモーメントの変化を生み出し、筋機能の変化をもたらします。

スウェイバック姿勢では上体の後方変位と骨盤の前方変位があり、重心線は腰部の後方を通過すると言われています。

ここからは姿勢の細分化していき、理解を深めていきましょう。

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