今回のテーマは「運動療法で使える・必要な肩関節・肩甲骨のモーターコントロール評価」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今日は「運動制御・モーターコントロール」について共有していきます。
運動制御やモーターコントロールについては、聞いたことあるけど、知らないセラピストは多いと思います。以前は腰部における運動制御について記事を執筆させていただきました。
言葉だけ聞いてみると難しく感じると思いますし、「モーターコントロール」の書籍を見てみても難しくて理解できない部分も多いと思います。
それらの内容を少しでもわかりやすく伝えていきたいと思います。
肩関節・肩甲骨に対する評価方法やモーターコントロールを知っておくと評価を正確に行うことができるため、運動療法エクササイズの時に"再現性"が高くなります。
またエクササイズも選択して実施できるようになります。
運動制御・モーターコントロールの理解
↓
動作時の評価ができる
↓
適切な運動療法・エクササイズを提供できる
少しでも運動療法・エクササイズの展開がスムーズにできるようにと思っています。
では始めて行きます!
モーターコントロール
運動制御とモーターコントロールは同じ意味で使われています。モーターコントロールというのは、元々機械的な意味合いが強いと思いますが、リハビリでは「制御する能力」を示しています。
肩関節や肩甲骨におけるモーターコントロールは、どのような動きを示しているのかを把握していきましょう。
モーターコントロール不全
前回の腰部の時にも載せてありますが、重要な部分になるので重ねて説明していきます。自動運動の制御の低下であり、動作エラーを確認できることです。
では、肩関節・肩甲骨のモーターコントロール不全はどのようなことを示しているのか?
一般的には画像のように肩甲骨と肩甲上腕関節の2つの所見に分けられます。
肩関節動作時にこれらの所見が確認できると「制御できていない(uncontrol movement)」と言われます。簡単にいうと"異常所見"になります。
臨床で肩関節疾患を見ていくと肩甲骨異常運動(scapular dyskinesis)という概念を学んでいく必要があります。これは正常な肩甲骨の運動学が変化して、異常運動を示すものになります。
ということは、肩甲骨を制御できていないということです。
運動制御不全の要因
モーターコントロール不全の要因は、以下があります。
例えば、制御されていない肩甲骨は…
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