今回のテーマは「脊柱が曲がっているだけ?側弯症の基本的な病態の考え方」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・側彎症の病態を把握できる
・評価方法が理解できる
・側弯による影響を把握できる
・患者に合わせた運動療法が展開できる

今回は「側弯症」について共有していきます。

思春期や高齢者でも側弯している患者が多い中で、「脊柱が曲がっている」とセラピストが評価して治療していると思います。側弯姿勢は胸椎レベルや腰椎レベルが回旋して曲がる疾患ですが、脊柱が曲がっているだけではなく他の影響も大きく生じてます。

また側弯姿勢を評価していく時に時にどのようなポイントで見ていくのかを知っておく必要があります。

では始めていきます!


側弯症とは?

側弯症は前額面で脊柱が側方へ弯曲した状態であり、弯曲角度(Cobb角:コブ)が10°以上である場合に側弯症と診断されます。

脊柱が側弯することで外見の問題が大きく、疼痛や硬さが生じます。

・胸椎後弯の減少
・腰椎前弯の減少
・椎体の回旋
・側方弯曲

これらが姿勢の特徴として確認できることがあり、胸郭への変形が生じてしまうこともあります。

側弯症は回旋と側屈が同時に起きるカップリングモーションによって起きる脊柱変形になります。意外と側屈だけに着目されがちですが、回旋への影響も生じています。脊柱が弯曲すると凸側・凹側といったアライメントになり、棘突起は凹側へ回旋して椎体は凸側に回旋します。

FFDのような前屈評価の際に後方から確認して胸郭の膨隆の左右差が生じるのは椎体の回旋と胸郭の回旋が伴っているからになります。

側弯症の分類

側弯症は大きく2つに分類されて機能性側弯症と構築性側弯症に分かれます。

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