腱板機能の包括的な評価

今回のテーマは「腱板機能の包括的な評価」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・腱板のさまざまな評価方法を実践できる
・感度や特異度を理解する

今回のテーマは「腱板機能の検査」です。

整形外科的テストには多くの種類の検査がある。半月板検査にはマックマレーテストやアプレイ圧迫テスト、Thessaly Testなどと色々な方法があって、それぞれに感度と特異度がある。

だからこそ一つの評価だけでは正確に病態を把握することができないので、多くの評価を展開して、多面的に見る必要がある。

それは腱板も同様です。

ということで腱板の評価について理解を深めていきましょう。


棘上筋の機能検査

フルカンテストとエンプティカンテストは軽度外転位の状態で筋収縮を行います。フルカンは肩甲骨面のアライメントで回旋中間位、エンプティカンは内旋位で実施する。

フルカンテスト

フルカンテストでは母指を上に向けているため、上腕骨外旋位
での検査になる。

棘上筋と三角筋との関係では選択的な収縮を入れることは難しいため、三角筋も同時に働きます。他の姿勢の中でも最も選択的な収縮ができるとされています。

屈曲位よりも外転や肩甲骨面挙上で活性化される

Whittaker, Rachel L., et al. "Regional electromyography of the infraspinatus and supraspinatus muscles during standing isometric external rotation exercises." Sports Health 14.5 (2022): 725-732.

ここでの注意点があって、上腕骨外側上顆が外側を向いていないことがある。そうすると上腕骨が外旋ではなく、中間位になるため正しく評価することができなくなるので注意です。

ここから先は会員限定になります。

無料体験に登録することで続きを読むことができます。

1週間無料体験はこちらから

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。 ログインはこちら. 新規会員登録はこちら