今回のテーマは「産後腰痛の病態と運動療法」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・産後腰痛の病態を理解できる
・運動器疾患として妊娠・産後の影響を把握できる
・体幹の運動療法のアプローチが増える

今回の記事は『産後腰痛』についてです。

産後腰痛は多くの女性に影響を与え、その症状が持続することにより日常生活の質(QOL)や労働能力に深刻な影響を及ぼします。

産後腰痛の症状や原因は個々の患者によって異なります。そのため、一律のリハビリテーションプログラムではなく、個別のニーズに対応したプログラムを作成することが求められます。

特に出産を経験している腰痛は、どのような機能変化があるのかを知っておかないといけないです。

と言うことで産後腰痛について理解を深めていきましょう。

では始めていきます!


どれくらい産後腰痛が生じるのか?

出産後の女性の67%以上が腰痛を経験します。これは出産後の身体的な変化や負担が原因とされています。幸い、回復した女性のほとんどは6か月以内に痛みが解消されることが多いです。

運動器疾患での腰痛患者の中には出産を経験している方もいます。

腰痛の経日的変化

産後腰痛は徐々に改善しますが、一部の女性では長期間残存する腰痛も存在します。妊娠中の腰痛保有率は86.6%と高く、産後1ヶ月では47.8%に減少します。このことからも、妊娠中から産後にかけての腰痛管理が重要であることがわかります。

そしてリハビリを必要とする腰痛患者には、産後から継続している腰痛の方もいます。妊娠や産後の影響をしっかりと把握しておくことが重要です。

産後腰痛ってなに?

腰痛は大きく2つに分類されます。妊娠関連腰痛(PLBP)と骨盤帯痛(PGP)です。PLBPは主に腰椎前弯の増大によって生じるもので、腰椎や筋肉に負担がかかります。一方、PGPはリラキシンやプロゲステロンの分泌により靭帯が弛緩し、疼痛閾値が低下することで発生します。

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