今回のテーマは「発生要因から考えるオスグッドの運動療法アプローチ」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・脛骨粗面の構造を把握できる
・オスグッドの発症要因を理解できる
・何が危険な動作が学べる
・運動療法の立案ができる

今日は「オスグッド」について共有していきます。

オスグッドというのは、成長期に多い疾患であり整形外科クリニックに通院する症例数も少なくありません。

オスグッドの発生機序などをもっと詳しく把握しておくことで、運動療法が選択的に展開することができます。

それでは始めていきます!

骨端線障害

今回共有していくオスグッドは、骨端線障害の一つになります。成長軟骨(骨端線)と言われる成長期の骨の末端部分は軟骨成分が多く、力学的ストレスに弱い特徴があります。

その特徴があるため、大腿四頭筋から膝蓋骨を介してつながる脛骨粗面に牽引ストレスが生じます。結果的に軟骨が徐々に剥離していき、脛骨粗面が突出します。

ではなぜ脛骨粗面が剥離しやすいのか?

その辺の理解をするためにも脛骨粗面の成長段階を先に把握しておきましょう。

脛骨粗面の4つの成長段階

脛骨粗面の成長段階は4段階あるとされています。

Cartilaginous stage:二次骨化が出現していない
Apophyseal stage:二次骨化が出現した
Epiphyseal stage:脛骨骨端と癒合し舌状結節を形成した
Bony stage:骨端線が閉鎖した

オスグッドは予後は比較的に良いとされているのは、骨格が成熟していくと骨端線が閉鎖するためです。私が見てきた症例の中では全例が回復するケースになります。(場所や地域性も考えられますが)

なぜ脛骨粗面の骨端性障害が起きてしまうのか?
どのようにアプローチしていくことがいいのか?

その辺りの考えを深めていき、運動療法を提供していく必要があります。

なぜ脛骨粗面の骨端性障害が起きるのか?

これに関しては、脛骨粗面が弱くなってしまう時期があります。

先ほどの4つの段階を見てみると…

力学的ストレスに最も脆弱な時期は、Apophyseal stageであるとされています。またオスグッドの好発年齢は10歳前後であり、その時期に当てはまりやすくなります。

その構造的な脆弱性を持ち合わせている以上、症状が生じないように何かしらの対策を立てていく必要があります。

ここの考え方に必要になっていくのがオスグッドの発生要因になります。発生要因をとことんつぶしておくことが治療アプローチの選択です。

オスグッドの発生要因は...

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