今回のテーマは「頸部深層筋エクササイズの方法と効果」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
一般的に頸部痛が生じる要因として、不良姿勢などが挙げられます。この辺りの知識はセラピストではなくても世間的にも認知されています。
頚部疾患の患者に対してどのような運動療法・エクササイズを行いますか?
改善方法としてのエクササイズは、”方法だけ”を知っているセラピストも少なくないと思います。頸部深層筋エクササイズをすることで、どのような効果があるのか、また頸部深層筋の機能や解剖はどのような感じなのか?
これらを知っておくことでエクササイズを自信持って処方できるようになります。なかなか頸部疾患に対する運動療法・エクササイズを知る機会は少ないと思います。少しでも頸部疾患に対する運動療法を苦手に思っているセラピストが、”得意”になれるようにと思っています!
頸部深層筋の解剖
頸部深層筋群は伸筋と屈筋に分かれます。どちらの筋群も起始・停止の長さが短い(いわゆるモーメントアームが短い)特徴があります。筋の長さが短いとパワーを生み出すよりかは、持続的収縮により安定性をもたらします。
この部分でもなかなか理解しているセラピストは多くないのかなと思っています。
頸部伸筋群は、後頭下筋群と多裂筋が最も深層にあたる筋肉になります。後頭下筋群は、4つの筋肉から構成されていて眼球運動や頭部の運動に活動します。
筋肉の伸張性が低下すると筋肉内に走行する神経が絞扼されて、頭痛の要因にもなります。
頚部屈筋群は、上記の4つの筋肉があります。これらの筋肉は”椎前筋”というように臨床では言われることがあります。臨床では、個別に分けてみることはなく、まとめて椎前筋として運動療法を行っています。
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