今回のテーマは「今のうちに知っておきたい「腰椎分節運動」-3つのエクササイズ方法-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・腸腰筋の解剖を復習できる
・腸腰筋の機能が把握できる
・選択的なエクササイズが実施できるようになる

 

 

今回の記事は「腸腰筋」についてになります。

 

腸腰筋は、人間の体の中で最も重要な筋肉の1つで、腰や骨盤の安定性を維持するのに重要な役割を果たします。

 

具体的には、腸腰筋は腰椎と骨盤をつなぎ、体幹と下半身の動きをコントロールするための力を発揮します。これにより、歩行や走行、ジャンプ、回転など、多くの日常的な活動を支えることができます。

 

つまり言えることは、腸腰筋は、健康的な生活と運動パフォーマンスをサポートするために筋肉の1つであるということです。

 

この辺りの知識は多くのセラピストが知っている部分になると思います。しかし、ここまでは一般の方の知識に過ぎず、セラピストはもう少し深ぼって理解をしていく必要があります。

 

では始めていきます!

 

腸腰筋

解剖

 

腸腰筋は、腰部の安定性を保つために重要な役割を果たしています。また、前屈させる、後屈させる、側屈させる、回旋させるなどの動作にも対処しています。

 

腸腰筋は主に3つの筋肉から構成されています。

 

大腰筋・小腰筋・腸骨筋の3つであり、それぞれの特徴を知っておきましょう。

 

それぞれの筋肉の特徴

 

まずは腸骨筋は腸骨から小転子に付着しており、骨盤の安定と股関節の屈曲の役割があります。股関節屈曲筋群の中でもモーメントアームが短く、重要な筋肉になります。

 

大腰筋は腰椎椎体から小転子まで付着しており、腰椎を安定させる役割があります。

 

最も馴染みがない小腰筋は、体幹の屈曲の作用がありますが、あくまで補助的な機能になります。

 

大腰筋の特徴

 

身体の筋線維タイプは、速筋線維と遅筋線維に分かれます。特に大腰筋は、椎体レベルにおいて筋線維タイプが異なります。

 

腰椎起始部は遅筋線維(タイプⅠ)が多く、股関節(停止部)では速筋線維(タイプⅡA)が多いとされています。

 

この筋線維タイプから考えると、腰椎部では安定化の機能があり、股関節では動的な機能を有していることがわかります。

 

小腰筋

 

先ほど紹介した小腰筋ですが、全員が持っている筋肉ではなく約40%の人が両側欠落していると報告されています。10人中4人はない人がいるため、重要度が低い筋肉なのかもしれません。

 

臨床と腸腰筋との関連

① 

 

腸腰筋の特徴は、大腿骨を安定させる役割があります。

 

 

 

 

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