今回のテーマは「腸腰筋の運動療法・エクササイズ 5選-股関節のポジション-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・大腰筋と腸骨筋の解剖と機能を把握できる
・機能低下による影響がわかる
・腸腰筋の運動療法の考え方がわかる
・バリエーションが増える

 

一般的な腸腰筋エクササイズ

https://vimeo.com/770342425/84e32fc4df

腸腰筋の一般的な運動療法・エクササイズとして、立位や座位で行う股関節屈曲動作になります。

このエクササイズは”股関節屈曲作用”を有した腸腰筋に対する運動療法になります。腸腰筋は股関節の視点からみると単関節筋で、他の股関節屈曲筋は2関節筋になります。(大腿直筋や縫工筋など)
腸腰筋を活性化させる目的として、2関節筋の活動を抑制させてマッスルインバランスの改善(筋肉のバランス)、股関節屈曲動作の改善などが挙げられると思います。

しかし、腸腰筋の機能はこれだけではないです。というのは腸腰筋は大腰筋と腸骨筋に分けられ、それぞれの機能は異なります。

腸腰筋の機能をあらためて理解して運動療法・エクササイズを展開していきましょう。

腸腰筋の解剖

 

腸腰筋は大腰筋と腸骨筋の2つにより構成されています。Th12-L1の椎体から発生する細長い小腰筋と言われる筋肉も腸腰筋の中に含まれています。約60-65%の人にしか存在しないと言われています。

小腰筋は60-65%の人に存在する

Neumann, Donald A., and Luke R. Garceau. "A proposed novel function of the psoas minor revealed through cadaver dissection." Clinical Anatomy 28.2 (2015): 243-252.

 

そのため、腸腰筋はメジャーな2つの筋肉で考えていくことがいいと思います。ここで小腰筋の機能について少しだけ解説しておきます。

小腰筋は遠位で腸骨筋腱と大腰筋腱に合流して、体幹の屈曲機能を有しています。また腸骨筋と大腰筋の補助筋として活動する特徴があります。

ではここからは腸骨筋と大腰筋について掘り下げていきます。

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