今回のテーマは「どうやって考えていく?-フレイルとサルコペニア-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回の記事は「フレイルとサルコペニアの基礎知識」になります。
若年者を担当しているセラピストの方以外は、フレイルやサルコペニアは何度も聞いたことがあると思います。
高齢者を日々の臨床で診ているセラピストは、これらの知識が必要になってきます。というのは、どちらも身体機能障害の一つになりますが、特徴が大きく違います。
高齢者の筋肉の特徴として、”筋萎縮”があります。患者を思い浮かべたときに、活動低下による筋萎縮・加齢に伴う筋萎縮のどちらが大きく占めているのかを考えていくことが重要です。
「フレイルって何だっけ?」
「サルコペニアの状態って?」
このようなセラピストには必見の内容です!
では、始めていきます!
フレイルとサルコペニア
フレイルとは?
フレイルというのは、もともと「か弱さ」という意味があると言われています。筋力や持久力などの機能低下があり、要介護状態や死亡する危険性が高くなっている状態を指します。
一言でいうと…
【要介護リスクの一歩手前の状態】になります。
フレイルの特徴は主に5つ挙げられます。
患者の中にこのような症状が当てはまる方は多いと思います。特に3つ以上当てはまると「フレイル」と評価することができます。1つか2つに該当する場合は、プレフレイルといってフレイルの前段階の状態になります。
このあたりの部分の知識は、後ほどに後述する【フレイルサイクル】で触れていきます。
サルコペニアとは?
フレイルと同じくらい重要な”サルコペニア”についてです。
サルコペニアの特徴としては、速筋線維の萎縮と低下が大きいとされています。全身の筋線維のタイプは、遅筋線維・速筋線維と中間線維がありますが、遅筋線維は姿勢保持の役割を有しています。反対に速筋線維はパワー発揮の筋肉であることが特徴的です。
そうなると、速筋線維の筋力維持していくには、ある程度の高負荷をかけていかないと難しくなります。しかし、日常生活を過ごしていく中では維持することすらできなくなり、萎縮が進んでしまいます。
ウォーキングのみの活動量では、筋力や筋肉量を維持していくことは至難であることがわかると思います。
身体機能と加齢の関係性
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