今回のテーマは「筋・筋膜系の解剖と機能-スリングに沿ったエクササイズ方法-」になります。

今回の記事は、筋膜の連続体としてのつながりを知ることができます。

興味がある人は読み進めてください!

こちらの記事を最後まで見ると

筋膜のつながりを知ることができる

解剖の知識が深まる

徒手療法・運動療法に活かすことができる

エクササイズの幅を広げることができる

 

 

「筋膜は全身に繋がっている」

「滑走障害が...」

 

筋膜の機能は重要なものであり、運動療法としても考え方などは参考になります。

筋膜について基礎を抑えたい人はぜひ見て欲しいです。

 

では始めていきます!

 

筋・筋膜スリング

 

筋膜スリングの重要性は骨盤のコントロールを助けていると言われています。その筋膜スリングは4つあり、臨床的にも使用している考え方として前斜走と後斜走スリングになります。

筋膜スリングは骨盤のコントロールを助けている

Snijders CJ, Vleeming A, Stoeckart R. Transfer of lumbosacral load to iliac bones and legs Part 1: Biomechanics of self-bracing of the sacroiliac joints and its significance for treatment and exercise. Clin Biomech (Bristol, Avon). 1993 Nov;8(6):285-94. doi: 10.1016/0268-0033(93)90002-Y. PMID: 23916048.
Vleeming A, Pool-Goudzwaard AL, Stoeckart R, van Wingerden JP, Snijders CJ. The posterior layer of the thoracolumbar fascia. Its function in load transfer from spine to legs. Spine (Phila Pa 1976). 1995 Apr 1;20(7):753-8. PMID: 7701385.

 

前斜走/後斜走筋膜スリング

 

前斜走スリングは外腹斜筋から前腹部筋膜を介して反対側の内転筋へと連結しています。

外腹斜筋 ⇄ 前腹部筋膜 ⇄ 内転筋

後斜走スリングは広背筋から胸腰筋膜を介して反対側の大殿筋へと連結しています。

広背筋 ⇄ 胸腰筋膜 ⇄ 大殿筋

どちらの筋膜スリングも矢状面方向というよりも、”回旋方向”の安定性やコントロールを生み出します。例えば、外腹斜筋が固定側になることで内転筋がしっかりと収縮することができます。また大殿筋の収縮も広背筋が収縮して体幹を固定することで発揮できます。

 

筋膜の基礎

 

強度を有するコラーゲン線維と弾性を有するエラスチン線維で構成されています。筋膜は浅筋膜と深筋膜に分かれます。

 

筋膜の機能

 

そして筋膜の基本的な機能は4つあります。
包装・保護機能・支持機能・通路という機能です。

Packaging(包装)
Protection(保護機能)
Posture(支持機能)
Passageway(通路)

「私の筋膜へのアプローチ--その考え方と方法」吉村 直心
May Special Fascia--筋膜--全体をつなぐ「第2の骨格」
月刊スポーツメディスン : スポーツ医科学をわかりやすく伝える専門誌 22 (4), 13-17, 2010-05

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