今回のテーマは「ドローインとブレーシング」になります。

今回の内容は呼吸を使ったエクササイズが中心です。

こちらの記事を最後まで見ると

・ドローインについて知れる
・ブレーシングについて知れる
・エクササイズを使い分けることができる
・呼吸exの幅が広がる

 

 

そして今回はドローインとブレーシングの目的と使い方について解説していきます。臨床の場面でも迷う場面が多いと思います。

「ドローインって何?」
「どちらを使った方がいい?」
「吸気で〇〇、呼気で〇〇?」
「この患者さんにはどっちが最適?」

このように考えることは多く、運動療法の一つのヒントになればと考えています。

少しでも助けになり、運動療法の楽しさが伝わればと思います!

 

ドローイン

 

まずはドローインについてです。呼吸を使ったエクササイズの目的は前回の記事に記載してありますので、そちらをご参照ください。そして臨床でよく使われているだろう”ドローイン”ですが、方法からおさらいしていきましょう。

「ドローインってどうやって行うの?」
「曖昧に覚えている・・・」
なんて方もいらっしゃると思います。

腰痛患者の腹横筋は、収縮遅延するとよく言われています。その収縮遅延を改善する方法としてドローインを行っている人も多いかと思います。そして、このエクササイズ自体が腹横筋の機能的評価(エコーを使用した評価)として使われています。

 

方法

 

ドローインは腹横筋の活性化を目的としています。腹横筋が活性化することで、脊柱にある効果をもたらします。目的の部分で後述していきます。

実施方法は、背臥位になり脊柱を床に接触させます。意外と最初のポジションが大切になってきます。よく臨床で目にするのが、背臥位で”腰椎伸展”してしまい脊柱と床の間に隙間が生じているケースです。

 

 

腹横筋はローカル筋肉であり、体幹の深層筋になります。筋肉の機能的分類をもう少し解説していくと…

 

 

腹横筋はローカルスタビライザー

Gibbons, Sean Gt and Mark J. Comerford. “Strength Versus Stability Part I; Concept and Terms.” (2001).

ローカル筋肉の特徴は”先行的”かつ”持続的”な収縮です。筋肉自体は深層にあり、関節運動の制御を得意としています。この内容を踏まえると、ローカルスタビライザーの特徴・機能は下記の通りになります。

・脊柱ニュートラルポジション
・持続的収縮
・固有受容感覚

簡単にまとめると腹横筋の機能は、脊柱のニュートラルポジションを保つために、四肢の動きの前に先行的かつ持続的に収縮する筋肉になります。

 

目的

 

なぜ腹横筋を活性化させないといけないのか?

 

 

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