今回のテーマは「運動療法の魅力や必要性について」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今日は「運動療法」について共有していきます。
病院やクリニック、整体などで運動療法を実施しない日なんてないと思っています。それくらい重要な治療アプローチであり、リハビリにおいては欠かせないものです。
しかし、自分自身が理学療法士になってからまともに運動療法を学ぶ機会はありませんでした。それでも患者を診ていくため、書籍やセミナーで勉強した内容を実施していましたが、なかなか結果が出ないことを経験しました。今では試行錯誤して、運動療法やその他のアプローチを実施することができるようになり、症状を軽減できるケースも確実に増えました。
運動療法の重要性はこれを読んでいるあなたも気づいていると思いますし、なんなら提供している方がほとんどだと思います。というよりも運動療法を提供していて欲しいです。
今回は
・運動療法のポイントを理解できていない
・運動療法の経験が少ない
・徒手療法を学んでいるが限界を感じている
このようなセラピストにオススメです!
では始めていきます!
理学療法
運動療法の位置
運動療法はあくまで選択肢の一つであり、徒手療法や物理療法などの治療アプローチと括りとしては同じになります。
理学療法という土台の上に運動療法が位置しています。その次に徒手理学療法が位置していることを考えると、運動療法の重要性がわかると思います。大きな土台であり、リハビリを行なっていくに非常に重要です。
そのため、運動療法を実施する機会があるにもかかわらず、運動療法を実施しないというのは治療アプローチとしては適切ではないケースもあると思います。
自分が若手理学療法士であった頃に、徒手療法(いわゆるマッサージやストレッチなど)を主に実施している患者も多くいました。中には症状は軽減する方もしない方もいましたが、その時に"徒手療法"の限界を感じました。
その経験をしているからこそ、運動療法を学んでいき、実施してほしいと考えています!
運動療法の中身
運動療法の中身としては
・関節可動域訓練
・筋力強化訓練
・筋機能賦活運動
などが含まれています。
運動療法が実施できない・実施しにくい要因としては単位時間が考えられます。回復期病院や一部のクリニックのように2単位以上で実施することができれば、運動療法も展開しやすいと思います。しかし、1単位固定の場合は徒手治療(マッサージ・ストレッチ)のみで終わってしまうのが多いかと思います。
なぜ運動療法が必要になるのか?
すでにわかっているセラピストも多いと思いますが、今一度重要性を理解してほしいと思います!
なぜ運動療法が必要になるのか?
運動療法が必要になる理由としては、大きく3つほどあります。
・QOLの向上
・筋機能の改善
・疼痛軽減
それぞれの項目について共有していきます!
QOLの向上
運動療法を実施することでQOLの向上が報告されています。腰痛患者・膝OA患者・TKA患者のそれぞれの報告があります。
徒手療法のみでも患者満足度が高いことも考えられますし、どちらがいいのかという話ではなく、運動療法の有用性を知っていただきたいです。
機能改善
次の理由としては、運動療法を実施することで機能改善を狙っていけます。
部位はそれぞれありますが、運動療法を実施すると筋力向上を含めた機能改善を図っていけます。ここでのポイントとしては、単純に運動療法を行なったから生じる結果ではなく、動作指導や患者への運動指導も適切に行なっておかないといけないことです。
変形性膝関節症患者に対してパテラセッティングを実施したからQOLが向上するわけではなく、その他のリハビリテーションの内容も非常に重要であると考えています。
疼痛軽減
最後は運動療法を実施することで疼痛が軽減すると報告されています。
疼痛を軽減させていくには疼痛部位へのメカニカルストレスを減らすことや軟部組織へのアプローチも必要とします。その選択肢以外として"運動療法を実施する"というのもいいとは思いますが、目的を明確にしておきましょう。
変形性膝関節症
↓
歩行時の膝伸展獲得
↓
パテラセッティング+レッグエクステンション
↓
膝関節伸展エクササイズ
あくまで結果的に"疼痛軽減"の効果が付随すると考えてもらえるといいかと思います!
この疼痛軽減に関してはもう少し詳しく共有していきますが…
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