今回のテーマは「扁平足の病態と運動療法の展開方法」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・扁平足の病態を理解できる
・新しい分類について把握できる
・運動療法の展開方法について学ぶことができる

今回の記事は『扁平足』についてです。

扁平足は足関節捻挫患者だけではなく、スポーツ患者や高齢者にも確認できる病態であり、多くの方が経験している疾患でもあります。

扁平足はどのように考えていますか?

治るのか治らないのかって結構重要なポイントであり、また病期によっては注意する点が変わってきます。

では始めていきます!


扁平足の病態って?

扁平足は足部の内側縦アーチの崩壊または過度の平坦化であるとされています。

扁平足に至るまでは多くの過程があり、現在の足の状態がどの部分にあたるのかを考えておかないといけないです。

基本的には後脛骨筋機能不全の状態から始まり、扁平足になるには病態変化の流れを理解しておきましょう。

後脛骨筋機能不全

後足部の外反

前足部外転(too many toes sign)

ショパール関節の靱帯の伸張

扁平足

軟部組織性の筋力低下から徐々に靭帯や関節包が伸張されていきます。これを見るだけでも内側縦アーチが低下している状態だけではなく、変形が進行していく進行性疾患であることがわかります。

まとめてみると

筋肉・腱の支持性の低下から靭帯などの支持性が低下してしまいます。なかなか運動療法での改善が確認できないのは、靭帯や関節包の支持性が低下している可能性が高く、修正できた舟状骨の高さを維持できないことが考えられます。

後脛骨筋が機能不全である状態をPTTD(後脛骨筋機能不全)といい、アーチ低下による扁平足変形をAAFDといいます。

舟状骨の高さ低下や後足部外反というアライメント異常に加えて、距腿関節の運動学の異常などが含まれます。

知っておくべき病態モデル

後脛骨筋機能不全と後天性扁平足変形は互いに独立している病態ではなく、両者が互いに影響し合っています。患者自身の扁平足がどの部分に位置しているのかを評価や判断していきましょう。

初期の段階は後脛骨筋の筋力低下や疼痛などがあります。

内側縦アーチの崩れが伴っていれば、PTTDとAAFDが組み合わさり症状として出現している可能性が高いです。

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