今回のテーマは「臨床で使える実践的な股関節モビリティエクササイズ6選」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回の記事は、股関節可動域制限に対するアプローチ方法のモビリティエクササイズについてです。
股関節可動域制限が「なぜ」アプローチしないといけないのか?
この辺りの理由を明確に持っておく必要があります。
股関節可動域制限にはストレッチが一般的にはイメージしやすいと思います。その中でも静的ストレッチがセルフエクササイズとしても使いやすいです。
今回は、静的ストレッチを含めたセルフエクササイズとして実施しやすい可動域エクササイズを紹介していきます。
では始めていきます!
股関節の役割(JBJT)
Joint by Joint theoryという各関節に役割が与えられている考え方があります。安定性と可動性に分けられており、その中でも股関節は可動性の関節になります。
この理論で意外と無視されやすい部分としては、股関節は可動性の関節ではありますが、安定性の関節になるような状況もあります。イメージしやすい部分としては、片脚立位になります。片脚立位保持では股関節・骨盤が安定することで、姿勢保持が可能になりますが、ここで可動性が必要という考え方にはならないと思います。
各関節に安定性が必要であったり、可動性が必要であったりしますが、日常生活やスポーツ動作などの患者の主訴に応じて必要になる要素が変わってきます。
股関節=可動性というわけではないので、注意しましょう。
腰痛との関連
股関節可動域制限と腰痛との関連が報告されています。
可動性の関節である股関節が、ROM制限になると安定性の関節である腰椎が代償して可動性を補います。結果的に元々可動性が少ない腰椎にストレスが過剰にかかるようになり、腰痛が生じる要因になります。
股関節可動域制限
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代償的な腰椎安定性の低下
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腰痛の要因に
腰椎椎間板症などといった整形外科疾患の患者をイメージするとわかりやすいと思います。状況としては、前屈動作の時に股関節屈曲制限があるときに腰椎が屈曲してしまい、腰椎にストレスが生じます。
このように股関節可動域制限は他関節へ影響を生み出します。
腰痛患者へのアプローチ方法
そのように股関節可動域制限があり、腰痛が生じる患者に対しては股関節を狙ったエクササイズが有効的になります。
これは股関節筋力エクササイズでも有効的ではありますが、同様に股関節の可動性を拡大するストレッチも有効的です。
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