
今回のテーマは「体幹トレーニングの選択-根拠を持って選ぶ-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
・体幹を一括りにせずに分類できる
・ローカルとグローバルの違いを理解できる
・目的を持って明確にエクササイズを展開できる

今回のテーマは「体幹トレーニングの選択方法」です。
体幹トレーニングは数多い種類の中で何を選択して展開していくのかを考えて処方しないといけないです。しかし、とりあえずプランク、とりあえずドローインっていうのが流れになっていませんか?
多分、多くの若手理学療法士で腰痛患者に対して考察なしで体幹トレーニングをすれば疼痛が減少すると考えている人もいますよね。
ということで体幹トレーニングの選択方法について紐解いていきます。
なぜ体幹トレーニングが必要?

体幹というのは胸部・腹部・骨盤などを含めた領域であって、役割が違う部位が含まれています。
それらを一緒にして体幹トレーニングと呼んでいるので、何を目的にエクササイズを展開していくのかを明確にしておかないといけないです。

まず大前提としてなぜ体幹トレーニングが必要になるのかを考えていきましょう。体幹トレーニングという名前だから安定させるというところではあるけど、なぜ必要になってくるのか?
ここが言語化できていない、不明瞭の理解だと腰痛を減少させることも安定させることも難しくなります。
Joint by Joint theoryという各関節に役割が与えられている考え方があります。安定性と可動性に分けられて、腰椎は安定性の関節です。

上下の関節であり、胸椎や股関節の可動性が低下すると代償的に腰椎が安定性を低下させてしまいます。
可動性低下に加えて腰椎安定化作用の筋機能が低下すれば腰椎が不安定になります。どのように腰椎を安定させるのかどうかがわからない、正しい動かし方がわからない患者もいます。腰椎モーターコントロールの視点からも正しい動かし方を指導して修正できる能力を身につけることが重要です。
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