今回のテーマは「腰椎の運動制御(モーターコントロール)-臨床で使える評価方法7選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
運動制御やモーターコントロールについては、聞いたことあるけど、知らないセラピストは多いと思います。しかし腰部疾患患者を診ていくには、腰椎の運動制御・モーターコントロールの知識は必要になります。単に”言葉”の理解ができていないケースが多い印象で、評価では実際に使っているのが現状だと思います。
「運動制御なんて難しそう…」
「モーターコントロールなんて難しいそう…」
この内容を知っておくこと、理解することで腰部疾患患者の評価に役立てることができます。そして、評価が実際にできると運動療法エクササイズの展開時に困るようなことが確実に減ります。というのは、運動療法の展開時に「なんか修正うまくいかない…」「動作ができない…」ことをよく経験しますが、これはその運動療法・エクササイズが患者のレベルに合っていないケースだと思います。評価ができればこのようなケースは減っていきます。
腰椎運動制御・モーターコントロールの理解
↓
動作時の評価ができる
↓
適切な運動療法・エクササイズを提供できる
少しでも運動療法・エクササイズの展開がスムーズにできるようにと思っています。
運動制御
運動制御とモーターコントロールは同じ意味で用いられています。そしてモーターコントロール機能というのは”制御する機能”を指すことになります。今回の腰椎がテーマでは、【腰椎の動きを制御できる能力】について評価していくという記事になります。
特に体幹筋機能は、ローカル筋とグローバル筋というように役割を分けて体幹を制御します。エクササイズにとっても、もう少し詳しく、モーターコントロールについて知る必要があると思います。
モーターコントロール不全
運動制御の障害というのは、自動運動での制御ができないということを指します。腰椎のモーターコントロール機能が適切に働かない場合は、腰椎が制御できないため、不安定性をもたらします。結果的に腰椎分離症や他の部位に負担がかかるようになります。
他動運動では制限や動作エラーのような所見はないが、自動運動では動作エラーが生じてしまうということです。
では腰椎のモーターコントロール不全とはどのようなことでしょうか?
腰椎を筋制御できなくて、靭帯や関節制御になってしまうことです。過剰な屈曲や過剰な伸展は、椎間板や椎間関節に負担がかかってしまいます。いわゆるニュートラルゾーンではなくエラスチックゾーンでの制御になります。
腰痛との関係
腰痛の動きが制御できないということは、腰痛の要因になります。過剰な屈曲・伸展が生じてしまうことで椎間板や椎間関節にストレスが加わり、疼痛を発生させます。
腰椎の不安定性は患者によって、特徴は異なります。その特徴を評価することで、運動療法・エクササイズ時に特徴を踏まえながら処方することができます。
となるとどのように評価すればいいのか?これは股関節や他の部位に対して動作を入れて、腰椎のコントロールを確認しましょう。
臨床で使える評価方法
立位股関節屈曲
立位での股関節屈曲動作で腰椎の運動制御を確認できます。指示としては「股関節を曲げてください」というように股関節動作を促し、腰椎の動作分析を行います。
https://vimeo.com/763012041/dc6b493eea
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