今回のテーマは「息を吸いすぎ✖️呼吸パターンの評価」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・息を吸いすぎると起きる問題を理解できる
・客観的な呼吸パターンの評価が展開できる
・姿勢別の呼吸の違いを知れる

今回の記事は『息を吸いすぎ✖️呼吸パターンの評価』についてです。

1日2万回程度しているとされている呼吸は患者によって呼吸数は変化していますし、「息を吸いすぎ」と言われてもパッとしないセラピストの方が多い気がしています。しかし、吸気過剰の問題点は非常に運動器疾患との関わりも強く、健康への影響も強いです。

しかし呼吸の評価方法を知れなければ評価することができずに「吸気過剰」の問題点にアプローチすることもできないです。

多くのセラピストが知っているのは呼吸と姿勢は密接に関係していることですが、呼吸についての理解が姿勢への理解を深めることにもなります。

ということで呼吸の理解を深めていきましょう!

では始めていきます!


息を吸いすぎの状態

息を吸いすぎている状態を示すには正常な呼吸数を知っておく必要があります。また「吸いすぎ」は呼吸数だけではなく、呼吸量も関係してくる部分です。

一般的には安静時呼吸数は10-12回程度/分とされています。人によって幅があると思いますが、この基準より呼吸数が多くなることが吸いすぎであることを示します。

機能不全の呼吸としては12-14回/分であり、通常の呼吸数より多くなっています。

呼吸はさまざまな要因によってコントロールされています。感情が高まったり、体温が高かったりと呼吸数が変化します。特に疼痛が強く、交感神経の働きが強い状態では呼吸数が多くなる傾向にあります。

では息を吸いすぎることで何が問題になるのかを考えていきましょう。酸素を体に入れることが何に問題であるのかを理解する必要があります。

起きうる問題

まず前提として考えておく内容は「息を吸えば酸素が全身に行き届くのか」というものです。肩こりやふくらはぎの疲労感改善、そして体の状態を良くしようと酸素を吸って改善を図ろうとする行為に何が問題になるのか?

それは息を吸っても、どれだけ吸っても全身に酸素を届けることにはつながりません。というのはあくまでもSpO2は一定であり、常に血液の中には酸素が豊富に含まれているからです。

そのため、いくら吸気を頑張ったとしても酸素の量は増えることはないです。

重要になってくるのは二酸化炭素の量です。

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