
今回のテーマは「呼吸のメカニズム」になります。
今回の内容は呼吸です。
こちらの記事を最後まで見ると
・呼吸に重要な受容器がわかる
・呼吸のメカニズムがわかる
・呼吸の調節の仕組みがわかる
ドローインやブレーシングといった呼吸を用いたエクササイズ方法が、便利なツールとして使われています。患者の状態によっては、間違った処方であることも少なくありません。
ドローインやブレーシングの処方の前に、一度呼吸の基本的な知識を学んでみませんか?意外な発見もあると思います!
少しでも助けになり、運動療法の楽しさが伝わればと思います!
では始めて行きます!
呼吸エクササイズの主な目的
呼吸エクササイズを行う理由としては、私は主に3つあると考えています。(これ以外もあり)
①腰痛患者の体幹エクササイズとして
②姿勢コントロールのエクササイズとして
③疼痛軽減させる方法として
①腰痛患者の体幹エクササイズ
腰痛患者に対するドローインの有効性は示されています。臨床においても腰痛患者に対する呼吸エクササイズの展開が最も多いかもしれません。
腰痛患者に対してADIM(Abdominal Drawing-in Maneuver)を行うことで疼痛の軽減が生じた.
ADIMは「腹部の引き込み」を指し、ドローインを意味しています。臨床におけるドローインの方法自体は、段階的にプログラムを組み立てていくことがポイントだと考えています。腹横筋の単独収縮なのか・腹斜筋の収縮も入れるのかなどと患者の状態に応じて変化させる必要があります。
②姿勢コントロールのエクササイズ
そして2つ目が、姿勢に対してです。
呼吸と姿勢は密接に関係しています。呼吸機能と姿勢調節機能を有する横隔膜があります。
・横隔膜の活動が腹腔内圧を上昇させ、脊柱の剛性を高める(Hodges.2005)
・上肢の筋活動より先に横隔膜が活動する(Hodges.1997)
上記の内容は、姿勢調節機能を指しています。しかし、呼吸の頻度が増えてくる(身体が要求する)と、姿勢調節機能の優先度は下がり、呼吸機能にシフトします。
これを踏まえると、呼吸状態の変化が、姿勢調節機能の悪化を招いていることがわかります。模式図は以下の感じになります。
???
↓
呼吸機能の変化
↓
呼吸数の増加
↓
横隔膜の姿勢調節機能低下
↓
不良姿勢
この『???』の部分を後述していきます!
③疼痛軽減させる
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