今回のテーマは「アンバランスを作る脚長差-腰椎骨盤帯への影響とは?-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回は「脚長差」について共有していきます。
姿勢アライメントを評価する際に骨盤傾斜の挙上・下制をみていきますが、腰部疾患患者以外にも骨盤傾斜が確認できるケースがあります。
見かけ上ではありますが、左右どちらかの脚が長く見えることがあります。
脚長差というのは臨床の中でも少ないケースでもなく、意外と多くその影響自体が生じていることがあります。
今回は脚長差の内容を知ってどのように臨床に応用していくのかを共有していきます。
では始めていきます!
脚長差とは?
脚長差というのはLeg Length discrepancy(LLD)と言われて、小児でも成人でもよく確認される足の長さの違いを指します。文献上でも”ほとんどは1cm未満”と言われていて、臨床においても大きく数センチの差はあまり見かけることは少ないです。
この数センチもしくは数ミリの差がさまざまな影響を生み出します。立位の状態で評価する場合は股関節OA・膝関節伸展制限・側弯などといったように多くの要因が絡んできます。
脚長差の要因
脚長差の要因は構造的・機能的に分かれてきます。構造的要因の中にも先天性と後天性が分かれます。
先天性の構造的要因は大腿骨や脛骨の短縮といった形成不全によるものがあります。後天性の構造的要因は外傷や骨壊死による短縮があります。股関節OAで大腿骨の変形が生じる場合や大腿骨頭壊死などは後天性の要因で、実際に確認されることが多いです。
最後は機能的な要因ですが、骨盤傾斜・軟部組織の短縮などといったマッスルインバランスも該当してきます。マッスルインバランスというのは筋肉の伸張と短縮が混在して異常姿勢になっている状態を指しますが、1番に思い浮かぶの矢状面から見る下位交差性症候群や上位交差性症候群だと思います。
しかし今回の脚長差が影響するのは前額面のマッスルインバランスです。そのため右もしくは左への影響が生じてきます。
脚長差の影響
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