今回は「僧帽筋上部と姿勢の関係性」をテーマに解説をしていきます。
この記事を最後まで見ると
僧帽筋上部線維は、臨床の中でも「悪者」の印象が強いと思います。疼痛発生要因になったり、肩こりの要因になったりとします。
なぜここまで僧帽筋上部線維が注目されるのか?
機能を踏まえて見ていく必要があります。そうすると、「悪者」という一面だけではなく、僧帽筋上部線維の機能が重要になるケースもあることがわかります。
では始めていきます!
僧帽筋
僧帽筋は大きい筋肉であり、特に僧帽筋上部線維は中部・下部と比較すると「悪者」であることが多く、疼痛の要因になることが非常に多いです。
姿勢との関係性①
FHPと言われる「頭部前方変位」は、僧帽筋上部の筋緊張が高まるだけではなく、後頭下筋群などにも同様の影響をもららします。そしてアライメント不良の状態が続くことで、肩関節や頚椎への悪影響を生み続けます。
この姿勢自体は高齢者に多い特徴的なものではなく、スマートフォンの利用により視線や頭部が下がる若年者にも多く見られます。
姿勢の評価①
姿勢の評価方法としてはCVAを見てみるといいと思います。この数値を見ていくことで僧帽筋上部への影響を視覚化して確認することができます。
なかなか馴染みがない評価方法ではありますが、臨床的には簡易的に見ても重要な項目になります。
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