今回は「ハムストリングは膝関節伸展筋?」をテーマに解説していきます。
この記事を最後まで見ると
・ハムストリングの機能について学べる
・一般的な筋活動パターンを知ることができる
・膝関節伸展筋としての機能を把握できる
・大腿四頭筋exを使い分けできる
・ハムストexを展開しやすくなる
ハムストリングは下肢の筋肉でも大きな筋肉であり、エクササイズとしては展開することが多い筋肉です。
ハムストリングは膝関節屈曲筋としても股関節伸展筋としても活動するため、各エクササイズの目的を明確に持っておく必要があります。
ハムストリングの"どの機能が低下しているのか?"
これを踏まえた上での運動療法の展開になりますが、まずはハムストリングの機能について、学んでいく必要があります。
では始めていきます!
ハムストリング
大腿二頭筋長頭・短頭、半腱様筋、半膜様筋から構成されているハムストリングは一般的には、股関節伸展筋と膝関節屈曲筋として作用する筋肉です。
大腿二頭筋は外側、半腱様筋と半膜様筋は内側ハムストリングとして活動します。それぞれの停止部と腓腹筋との起始部が交差するため、滑走障害や膝関節伸展制限の要因になることがあります。
筋腹を的確に触知できると運動療法時に収縮を確認することが容易にできます。
機能とそれぞれの特徴
各々の筋肉が得意な動作としては
・大腿二頭筋長頭は股関節伸展
・半腱様筋は膝関節屈曲
・半膜様筋は股関節伸展
これらは研究によって明らかにされています。
ハムストリングの筋力低下・機能低下と言っても、どの機能が低下しているかを見ていく必要がありますね。
半腱様筋の特性
半腱様筋は、筋線維長が長く、大きい収縮範囲を持つ半腱様筋の大きな特徴として2つが挙げられます。
また膝関節深屈曲位からの膝屈曲運動・ノルディックハムストリングexのような遠心性膝関節屈曲運動において、他の筋肉と比較して筋活動が高いことが報告されています。
一般的にノルディックハムストリングエクササイズとは、遠心性収縮exかつ高負荷exになります。実際に運動療法として実施したセラピストの方はわかると思いますが、結構難しいエクササイズです。
腰椎伸展が生じやすかったり、なかなか体幹前屈が生じにくかったりと高負荷exなのですが、難易度が高いため初期に実施するのはやめておいてほうがいいと思います。
大腿二頭筋の特性
生理学的筋断面積が大きく、大きな力発揮ができる大腿二頭筋はデッドリフトで股関節屈曲制動および直立姿勢に戻す股関節伸展機能を有しています。
ハムストリングの筋収縮・筋活動
ハムストリングのエクササイズは多くあります。ランジやデッドリフト、レッグカール、ブリッジ動作などです。
「ハムスト筋力アップ」という目的だけでは運動療法の展開がうまくいかなくなってしまいます。
ハムストリングの機能
・股関節伸展
・膝関節屈曲
どちらを狙っていくのかを明確にしましょう。
ここからはハムストリングのエクササイズの使い分けです。
ランジ・デッドリフト・レッグカール・ブリッジ動作を目的や効果別に分けて考えてみると...
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