梨状筋過緊張と股関節内旋制限

はじめに

殿部痛があると、圧痛の場所や梨状筋の硬さに目が向きます。ただ梨状筋周囲の症状は、座位で股関節を内旋させた時に強く見えることがあります。痛い場所だけではなく、座位内旋で殿部症状がどう変わるかを見ると、筋の過緊張、股関節内旋制限、坐骨神経周囲ストレスを一つの評価線でつなげやすいです。梨状筋が硬いから痛い、という単純な説明だけでは臨床判断が粗くなります。

殿部痛は座位内旋で見え方が変わる。ただ、痛い場所だけで決めないだけで片づけると、評価の入口がかなり狭くなります。

この記事では、梨状筋過緊張と股関節内旋制限を局所所見だけでなく、荷重条件、運動連鎖、代償動作の変化から見ていきます。医学用語は普通に使います。ただ、話の着地はシンプルです。「で、明日の臨床ではどこを見るの?」まで落とします。

痛む殿部と止まる股関節

梨状筋だけでなく内旋制限も見る。梨状筋が硬いから痛い、という単純な説明だけでは臨床判断が粗くなります。

座位で股関節内旋が止まり、同時に殿部症状が再現されるなら、梨状筋の過緊張だけでなく股関節内旋の余白不足と坐骨神経周囲の滑走ストレスも見ます。症状と可動域を重ねることで、次に触るべき場所と変えるべき動きが整理できます。ここでは、殿部痛、梨状筋過緊張、股関節内旋制限、坐骨神経周囲ストレス、座位での症状変化あたりを順番に見ます。ざっくり言えば、伸ばすのか、支えるのか、動かし方を変えるのかを分けるための見立てです。

梨状筋の位置づけ

梨状筋は股関節と坐骨神経の間にある。

最初にここを共有しておくと、細かな角度より「なぜそう動くか」を追いやすいです。梨状筋は仙骨から大転子へ向かう外旋筋で、坐骨神経はその近くを通ります。

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